渋谷の並木橋に1933年に建てられた邸宅がひっそりと佇んでいました。太平洋戦争末期の米軍の空襲で東急電鉄として開通していた並木橋駅は焼け落ちましたが、この邸宅は、その戦火を逃れ、オーナー一家のご自宅として皆の成長と渋谷の街の発展を見守ってきました。

取り壊すには忍びないと現オーナーが不動産流通機構へ登録し、次の借り手を待っていました。わたしたちが物件を見学した時には、丁寧な管理がされてきたことは分かるものの、このままではオフィスや住居とするには問題が多い状態でした。

そこでオーナーの想いと渋谷の街に残る古民家という希少性を鑑み、何かできることはないかと頭をひねり、コワーキングスペース＆スタジオ運営を提案しました。
サブリースで古民家を借り上げ、撮影スタジオとしての使い勝手を考慮して、古い畳は全面床に張り替え、その他、多少の改築をおこないました。計500万円程度のリノベーション費用で、昭和初期にタイムスリップしたかのような味わい深い古民家の雰囲気はそのままに、伝統的な和と西洋のモダンな様式を混在させた空間が完成しました。

現在は、渋谷唯一の古民家貸しスペースとして、大正時代のストーリーを扱ったテレビドラマのロケーション撮影や、和風な中庭を効果的に使ってのファッション誌や雑誌の対談企画の撮影、海外メディアにも使われるなど、幅広いシーンで利用されています。撮影以外にも、アパレルの新作発表会やファッションショー、ビンテージコレクションの展示会やヨガイベントなど、様々なイベント・展示会としてもご利用いただいています。キッチンも完備しているので、食にまつわるイベントの企画も当社で実施予定です。

少子高齢化や地方で問題視される人口減少による空き家対策としてのソリューション、スタジオ運営のノウハウも提供したいと考えています。

物件URL：https://oldhaus.jp/

内観VR：http://www.vr-view.jp/oldhaus/namikibashi/

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